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2012/03/18

埼玉県川口市防災考

東日本大震災後の復興状況から、「震災対策としての広域行政」(http://window.air-nifty.com/enjoy/2012/03/post-6f43.html)を記述した。

ここでは、1つの事例として埼玉県川口市を考えてみたい。

川口市は、埼玉県の南端にあり、鋳物と植木の街として有名であるが、首都圏としてみた場合、典型的な東京のベットタウンであり、近年の高層マンション群が建てられていることでも有名である。

東日本大震災では、多くの市民が帰宅困難者となり、また数時間かけて徒歩で帰宅した人も多い。

しかしながら、東日本大震災ではあまり被害を受けたとは聞いていない。地震による液状化の心配は大きいが、この都市は、実は水害を心配しなくてはならないのである

川口市の荒川洪水ハザードマップを見ると、緯度が蕨駅近辺から南に位置する市域(旧鳩ヶ谷市を含む)で2~5mの浸水があると予測されている。それ以下の浸水を含め、川口市域の1/2に及ぶ面積が水没するのである。北へ行けば浸水は免れるが、住宅密集地域でもあり、大変な被害となることが予想される。

http://www.city.kawaguchi.lg.jp/ctg/08200006/08200006.html

また、川口市は比較的内陸と思われているが、実は標高はわずか2mしかない。首都圏直下型地震の後、津波が東京湾から侵入してくる可能性も捨てきれない。

こうした辞退となった場合、市南部の住宅や工場はがれきや汚泥により利用が困難で、仮設住宅・工場・店舗が必要となる。

しかし、市内にその建設に適した地域はほとんどない。公園を利用してもとてもまかないきれないであろう。川口市という単位ではなく、広域行政組織による対応が不可欠となる。

他都市でも住民自ら検証をしてみると良い。

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