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2012/03/25

キャッシュ・フォー・ワーク(CFW)

最近、Webでキャッシュ・フォー・ワーク(CFW)を知り、日本の第一人者松永伸吾先生の「キャッシュ・フォー・ワーク 震災復興の新しいしくみ」(岩波ブックレット)を読みました。

うかつにも、中小企業BCPや雇用問題に関心を持ちながら、この言葉を知りませんでした。

もともと私は寄付・義援金による援助に限界を感じており、経済活動から復興支援をするという考え方に立っているので、馴染みやすい概念でしたが、事業の立ち上げやボランティアとの役割分担など、実践経験から出てくる貴重な内容が、この薄い本の中に満載です。

ただ、今回の東日本大震災でもその考え方を反映しているというものの、雇用情勢の改善が進んでいないことから、もう少しスキームの改善が必要かもしれません。近々、来るべき首都圏直下型地震や東海・東南海・南海地震からの復興方法を検討する上で、スキームの改善をしておくことは大変重要です。

特に、雇用のミスマッチについては考慮すべきです。また、いわゆる派遣切りの時にも生じたことですが、雇用対策として短期の有期雇用に対する応募が少ないという点についても改善が必要です。

CFWは、市場と競合しない分野を除き、市場経済による活動へのつなぎ雇用という位置づけであり、短期が原則ですが、雇用不安の中での個人の能力・スキルとは必ずしも合わない労働に対し、モチベーションが上がるとも思えません。

もちろん、本当に困っていれば、少々合わない仕事でも、また、賃金が安くても雇用されるはず、という考え方もありますが、Win-Winの関係にはなかなかならないでしょう。

知恵の出しどころと思います。

2012/03/18

埼玉県川口市防災考

東日本大震災後の復興状況から、「震災対策としての広域行政」(http://window.air-nifty.com/enjoy/2012/03/post-6f43.html)を記述した。

ここでは、1つの事例として埼玉県川口市を考えてみたい。

川口市は、埼玉県の南端にあり、鋳物と植木の街として有名であるが、首都圏としてみた場合、典型的な東京のベットタウンであり、近年の高層マンション群が建てられていることでも有名である。

東日本大震災では、多くの市民が帰宅困難者となり、また数時間かけて徒歩で帰宅した人も多い。

しかしながら、東日本大震災ではあまり被害を受けたとは聞いていない。地震による液状化の心配は大きいが、この都市は、実は水害を心配しなくてはならないのである

川口市の荒川洪水ハザードマップを見ると、緯度が蕨駅近辺から南に位置する市域(旧鳩ヶ谷市を含む)で2~5mの浸水があると予測されている。それ以下の浸水を含め、川口市域の1/2に及ぶ面積が水没するのである。北へ行けば浸水は免れるが、住宅密集地域でもあり、大変な被害となることが予想される。

http://www.city.kawaguchi.lg.jp/ctg/08200006/08200006.html

また、川口市は比較的内陸と思われているが、実は標高はわずか2mしかない。首都圏直下型地震の後、津波が東京湾から侵入してくる可能性も捨てきれない。

こうした辞退となった場合、市南部の住宅や工場はがれきや汚泥により利用が困難で、仮設住宅・工場・店舗が必要となる。

しかし、市内にその建設に適した地域はほとんどない。公園を利用してもとてもまかないきれないであろう。川口市という単位ではなく、広域行政組織による対応が不可欠となる。

他都市でも住民自ら検証をしてみると良い。

2012/03/17

震災対策としての広域行政

東日本大震災1年を振返ると、復興の歩みは遅いように感じます。

また、報道を見る限りでは、大企業はともかく、中小企業では仮設の工場や店舗での事業再開は一部行われていますが、なかなか本格的な再建ができたところは少ないように感じます。

特に沿岸部は津波被害で堤防は破壊され、建物はほとんど何もなくなっており、また地盤沈下している所もあります。

そのため、高台への移転や地域の再開発計画(都市計画)に基づき整備すべきですが、なかなか決定できていないため、工事の着手が遅れているようです。

考えてみると、都市計画は市町村が行うこととなるわけですが、市域が小さく、職員も減少し、さらに人口減少しており、企業もないので税収も落ち込んだまま、こうした状況下ではなかなか策定できないのも無理からぬところがあるように思います。

特区構想も進まず、復興庁は査定庁と揶揄されるような状況です。

もともと復興が基礎自治体である市町村の役割であり、そもそもそこがネックとなっているのであれば、広域行政組織を活用しては々でしょうか。現在の制度であれば、広域行政事務組合や広域連合があります。

これに、財政的支援や権限強化を行う法的措置を取れば、もっと早く復興が進むように思います。自治体の判断でかなり解決できるよう、スキームを整備することが国の役割と思います。

これができれば、当然、今後来るべき首都圏直下型地震や東海・東南海・南海地震による災害に対する復興の枠組みともなり得ます。

2012/03/04

M.クンツェ&S.リーヴァイの世界-2nd Season-ウィーン・ミュージカルコンサートを観てきました

今日(4日)、シアタークリエへ「M.クンツェ&S.リーヴァイの世界-2nd Season-ウィーン・ミュージカルコンサート」を観てきました。

レベッカ、M・A、モーツァルト、エリザベート各ミュージカルの珠玉の名曲を選りすぐった見応え、聴き応えのあるコンサートで、行って良かったです。

一路真輝のエリサベートをまた観てみたいと感じました…。

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